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ケミレスタウン見学

先週、ケミレスタウンの高千穂で建てたシラス+αの家に見学に行ってきました。

ケミレスタウンプロジェクトとは、千葉大学環境健康フィールド科学センター(千葉県柏市)内に、化学物質を極力低減した住宅群を建設し、アレルギーやシックハウスに関する調査研究をおこない、次世代の街づくりに活かすことを目的とした一大プロジェクトです。今回見学した建物の他にも4棟建っているのですが、今後5年間、建設した住宅(実験棟)には、アレルギーやシックハウス症候群に悩む患者が一定期間滞在し、化学物質の少ない住環境による症状への効果測定を行っていくそうです。

シラス+αの家は、名前の通り火山灰シラスの塗り壁をメインに使用した家。ウチでもよく使用する薩摩中霧島壁などがそうです。消臭・調湿効果はもちろん、VOC物質まで吸着して、室内の空気環境を浄化します。
また化学物質を極力低減した住宅ということなので、表面には出てこない下地材にも天然無機質原料を使用したボードなどを使っていました。ここまで気を付けて作れば、シックハウスなんて発生しない感じがします。

室内に入ると気持ちい空間。広がりも感じるけど落ち着きも感じる。
これは天井高2100mmもポイントの一つだそうです。一般的な家より300mmは低い建築基準法ぎりぎりの天井高さ。でも下手に天井を高くすると、空間が上に引っ張られ、かえって狭く感じてしまいます。住宅は立って過ごすところではなく、くつろいだりTVを見たりするときはもちろん座ります。そう考えると、何も高くする必要はないと思います。
お客さんは天井はできるだけ高くという人がほとんどですが、ちょっとした工夫で、もっと心地よい空間ができますよという風に提案できるように勉強していきたいと思います。
by makita-komuten | 2007-07-27 08:51 | 牧田工務店